空気調和(略して『空調』)という言葉は、今まで耳にしたことが無くても、冷暖房・換気といった設備は、ご存知の方も多いはずです。給排水衛生(略して『衛生』)は、水道・流し・コンロなどの台所設備、湯沸し・お風呂あるいはトイレ・下水管等身近にある生活環境を、思い浮かべて頂ければお解りのことと思います。また、防災設備は、建物内に出入りする多くの人々を、火災等の災害発生に対して安全を確保する設備のことです。これらの設備の総称が、『空調衛生設備』と呼ばれているものなのです。人間が生活していく上で、この『空調衛生設備』は必要欠くべからざるものであり、近年は「より快適でより安全な環境」が求められており、ますますその重要性が認められています。
建物も、個人の住宅から超高層のビル、あるいは工場・研究所・学校・病院・ホテル等さまざまな形をしています。これらの形状に合わせそれぞれに『空調衛生設備』が存在します。またこの『空調衛生設備』は、その対象が、生活環境であったり、作業環境であったり、製品環境であったりします。人々がより快適で安全に暮らすことができる居住空間、あるいは勤務したり、物作りをしたり、学んだりする空間は、明らかに人間がその対象です。
それに対し、高性能高品質の製品等を作ったり・研究したりする空間は、製品(物)がその対象です(IC・半導体等の生産など)。このように、建物の形状だけでなく、その対象にまで視野に入れて、さまざまな技術を組み合わせ、施工された『空調衛生設備』があるからこそ、より快適で、より安全な環境を皆様にお届けできるのです。
このように『空調衛生設備』は、我々の生活に欠くべからざる技術であり、高度情報化社会の到来とともにその要求される技術は、多岐に及び、より高度なものになってきていますし、さらに重要性が増してきています。また省エネを考えたり、太陽熱や地熱を利用したり、電・熱の有効利用を図ったり、することも『空調衛生設備』の重要な仕事なのです。まさに『空調衛生設備』は、より快適に、より安全に、そして地球環境にも通じる、重要な技術体系なのです。
詳しくは「日本空調衛生工事業協会」のホームページ